📕このレッスンで学べること
- 「and・or」(接続詞) で名詞を更に詳しく説明
cool and useful wallet
→カッコいい+使いやすい財布
cool or gorgeous wallet
→カッコいい というか ゴージャスな財布 - 知らない単語を“推測する手がかり”として「and・or」を使う
- 最悪、「and・or」前後の知らない単語は「無視してOK」
こんにちは!ひるべる(@SpiceCurryPri)です。
前回のレッスンでは、「副詞+形容詞」で「名詞」を説明する形を学びました。
a very cool➡︎wallet:1つの とても カッコいい➡︎財布
今回は、❶ここに「and・or」という接続詞を使って、名詞を更に詳しく説明する方法を学びます。
a cool and useful wallet:カッコいい + 使いやすい 財布
そして同時に、❷「and・or」を使って知らない単語を“推測”・“無視”して英語を理解していく方法についても学習していきます。
英文や英会話の中で、「知らない単語が登場しない」ということはほぼあり得ません。知らない単語を減らすのも大事なんですが、それより知らない単語を推測したり無視する方法を身につける方が、特に情報収集・インプットの場面ではかなり省エネできます。
ただでさえ英語で情報収集するのは疲れますから、メンドくさがり屋の管理人はどうしても調べないと文の意味がわからない単語以外は極力、調べません。
頑張らずに英語を使えるようになるために、少しだけ頑張っていきます!
どんな財布か?より詳しい説明を追加
名詞を具体的に説明すればするほど、[1ブロック]は長くなる
まずは前回学習した、「私は財布を買った」という意味の英語について、もう一度例文を見てみましょう。
「私は財布を買った」
S | V | O | |
❶ | I | bought | a wallet |
❷ | I | bought | a cool wallet. |
❸ | I | bought | a very cool wallet. |
①、②、③の順番で、私が買った財布が、どういう財布なのか、その説明がより具体的になっています。しかし、これだけでは説明が足りず、更に長い説明が加えられることがあり、その例(④と⑤)をここに加えてみます。
S | V | O | |
❶ | I | bought | a wallet |
❷ | I | bought | a cool wallet. |
❸ | I | bought | a very cool wallet. |
④ | I | bought | a very cool and useful wallet. |
⑤ | I | bought | a very cool wallet which is made in Italy. |
どうでしょう。⑤の文など特に、「ながっ!!」と思った方も多いと思います。でもこれ、ぜんぶ
❶ I / bought / a wallet.
と同じ「SVO」の構造で、名詞「wallet」をとても詳しく説明したことで長くなっているだけです。
④の「useful」や、⑤の「which is made in Italy」の意味がわからなくても、とりあえず
「私は財布を買った」
ということは最低限わかります。
あとは、その財布が「どんな財布なのか?」についての説明なのです。前回のレッスンからずっと繰り返していますが、今回のレッスンでも最も大事なことは変わりません。それは、
💡名詞をより詳しく、具体的に説明すればするほど英語が長くなる
ということ。
④の文では、今回の主役である「and」という接続詞を使って、「cool(カッコいい)」と「useful(使いやすい)」の2つの形容詞で「wallet」を説明しています。
⑤の文では、<which is made in Italy(イタリアで作られる)>の部分が、「a very cool wallet」について更に詳しく説明しているのがわかります。この「which」のようなことばを、「関係代名詞」と言います。
「which(関係代名詞)」については、この後の記事で解説していきます。今回は「and」のような「接続詞」について、もう少し詳しく解説していきます👍
💡名詞を具体的に説明すればするほど、[1ブロック]は長くなる
・a wallet
→ 1個のただの財布
・a very cool wallet
→1個のとてもかっこいい財布
・a very cool wallet <which is made in Italy>
→1個のとてもかっこいい財布<それはイタリアで作られる>
接続詞「and」・「or」で説明を追加
「and」=「+」
例えば、買った財布が非常にお気に入りで、嬉しすぎて誰かにそのことを伝えるとき、「かっこいい財布」と言うだけでは気が済まない場合を考えます。
例えば、
「カッコよくて、更に使いやすいんだぜ」
と言いたい場合、次の文のように「and」という接続詞を使って、
I bought a very cool and useful wallet.
と言うことができます。これを分解してみます。
S | V | O |
I | bought | a very cool and useful wallet. |
私は | 買った | 1つの とてもカッコよくて + 使いやすい 財布を |
「wallet(財布)」の説明を、「very cool+useful」とすることで、より詳しく説明しています。つまり、
「very cool」+「useful」=「wallet」
で、「とてもカッコよくて+使いやすい財布」となり、「カッコいい」だけでなく「使いやすい」という説明が加わって、聞き手はどんな財布かイメージが更にしやすくなるのです。
このように、「and」という接続詞を使うことで、形容詞と形容詞を繋げてより詳しい名詞の説明が可能になります。
「and」の前後にある知らない単語
ここで例えば、「useful」の意味がわからなかったとします。しかし、「cool(かっこいい)」の意味がわかれば、
「“useful”という単語はなんとなくポジティブな意味なんだな」
ということがだいたい推測できます💡
逆に、「cool」の意味がわからず「useful」の意味がわかる場合も、
「”cool”はポジティブな意味の単語」
だと推測できます。
もし、「cool」と「useful」両方の意味もわからなくても、
「財布を買った」
と言っているということをまずキャッチして、
相手の声色や雰囲気から
「”and“でポジティブな単語を重ねて財布を褒めちぎってるっぽい…かなりその財布を気に入ってるんだな..」
ということが推測できれば、もう8割は相手の言いたいことをキャッチできていてOK!!だと思います。
「or」=もしくは・と言うよりは
買った財布が非常にお気に入りで、「cool(カッコいい)」よりももっと別の、更に強烈な褒め言葉を使いたい場合はこの「or」を使って、
I have a very cool or gorgeous wallet.
と言うことができます。
※gorgeous(ゴージャスな):豪華な・とても立派な・見事な
S | V | O |
I | bought | a very cool or gorgeous wallet. |
私は | 買った | 1つの とてもカッコいい と言うよりは ゴージャスな 財布を |
ここでもさきほどの「and」で繋げられた単語と同じで、片方の単語の意味がわからなくても、「cool(カッコいい)」・「gorgeous(ゴージャスな)」のどちらかを知っていれば、知らない方の単語を推測できます。
「cool」と「gorgeous」両方の単語の意味がわからない場合も、相手の声色や雰囲気から
「財布を買ったんだな。そしてなんかその財布をめっちゃ説明している…かなりその財布を気に入ってるんだな…」
ということが推測できます。
- 💡「and」「or」の前後の”知らない単語“
- どちらかの意味が分かれば、もう1つの単語の意味は同じようなニュアンスだと推測できる。
- 両方わからなくても、「SVO」の部分(私は財布を買った)を理解していれば、相手の言いたいことの大筋は掴める。
- and:そして(+)
- or:と言うよりはむしろ
英語で言ってみよう
では、今回の記事で習った知識を使って、日本語を英語にしてみましょう。今回学習した、
💡 「and」もしくは 「or」でより詳しく名詞を説明する
💡名詞を具体的に説明すればするほど1ブロックは長くなる
という2点を意識して、日本語を英語にしてみてください。
I (s)/ have (V) /a very cool wallet (O).
I (s)/ have (V) /a very cool and useful wallet (O).
I (s)/ have (V) /a very cool or gorgeous wallet (O).
I (s)/ have (V) /an old wallet (O).
※「old」は「o」から始まるので、「a old wallet」ではなく「an old wallet」としてください!
I (s)/ have (V) /an old or classic wallet (O).
※「上質な」は high-qualityでもOKです!
「classic(クラシック)」は、伝統的で由緒ある芸術的なイメージを表します。
Tom (s)/ found (V) /a very useful cryptocurrency wallet (O).
※「cryptocurrency wallet(仮想通貨ウォレット)」:「cryptocurrency」と「wallet」の、2つの名詞が重なって1つの名詞になっています
お疲れ様でした!ここまでやり切られた方は、
という意味がかなり理解できたのではないでしょうか?「英語をブロックで整理する」ということに関して、だいぶ理解が進んできた証拠です。呪文のように繰り返し唱えてきましたが、とにかく、
💡1つ1つの単語にとらわれずに、文全体を整理すること
が大切です。「全体を捉えるために、英文法をブロックで整理する」という意識を忘れず、学習していきましょう。次のレッスンは、下記の表の⑤の文で登場した「which」(関係代名詞)」を解説します。
S | V | O | |
❶ | I | bought | a wallet |
❷ | I | bought | a cool wallet. |
❸ | I | bought | a very cool wallet. |
❹ | I | bought | a very cool and useful wallet. |
⑤ | I | bought | a very cool wallet which is made in Italy. |
❶〜❹の文は、名詞「wallet」を前から説明していましたが、⑤の文は
前からの説明 | 名詞 | 後ろからの説明 |
a very cool | wallet | which is made in Italy. |
1つのとてもかっこいい | 財布 | それはイタリアで作られた |
というように、「前からの説明+名詞+後ろからの説明」となって、非常に詳細に名詞を説明しています。
この「which(関係代名詞)」のように、「名詞を後ろから説明する用法」は、特に長い英語をブロックに整理する際に非常に重要になるので、次回から約10回のレッスンに渡って解説をしていきます。
この「名詞を後ろから説明する用法」は、1度「型」を覚えてしまえば英語を整理して理解するのがとても楽になるので、次のレッスンは特に気合を入れて解説したいと思います。