📙分詞で名詞を後ろから説明
- 文脈的にthatすら必要ない:[名詞⬅︎<doing/done〜>]
- doing(現在分詞)『Sが〜している:主体』
- done(過去分詞)『Sが〜される:受け身』
大前提:文脈的にthatすら必要ない
「分詞」の細かい説明をする前に、前回からの繰り返しになりますが「that」を省略する時は文脈に注意することが大切だ、ということをもう一度お伝えしておきます。重要なことは、
会話や文の中で何度も登場した「名詞」(この場合はThe brave browser)について話す時に、もう関係代名詞は必要ない!と判断できる場合に「that」を省略すること💡
です。「that」を省略できるとなった場合に、例えば
The brave browser that ties up with bitFlyer is gona be more useful for Japanese.
という文を、
The brave browser tying up with bitFlyer is gona be more useful for Japanese.
と、thatを使わずに名詞を後ろから説明できるのでした。
S | V | C |
The brave browser <that ties up with bitFlyer> <(that is)tying up with bitFlyer> | is gona be | more useful/ for Japanese. |
そのブレイブブラウザ <=ビットフライヤーとタイアップしている> は | なる予定 | もっと使いやすく/ 日本人にとって |
ここでは「tying」という、『動詞「tie」の現在分詞形』がthatの代わりに使われています。今回はこの「doing(現在分詞)」と、もう1つの分詞である「done(過去分詞)」という、2つの「分詞」について解説します。
🎨色分け
※この記事では、現在分詞と過去分詞を対比させるために、それぞれ次のように色分けしてます。
doing(現在分詞)➡︎青緑(あおみどり)色
done(過去分詞)➡︎蘇芳(すおう)色
❓doingとdoneってなに❓
動詞「do(する)」を変化させた形
原型 | 現在形 | 過去形 | 現在分詞形 | 過去分詞形 |
do | do does | did | doing | done |
2つの分詞のコアイメージ
分詞には2種類あり、doing(現在分詞)とdone(過去分詞)があります。
- 現在分詞:doing → 今〜している(現在、動作を行う主体)
- 過去分詞:done → 既に〜された(完了した受け身)
doing(現在分詞)のコア=「 今、している」
「doing:現在分詞」は、「今している・する」という”現在・主体“のコアイメージを持ちます。代表的な例が、中学校で習う「現在進行形:be動詞+doing」です。
現在進行形は例えば、
He / is reading / an article about DeFi now.
彼は/読んでいるところだ/DeFiに関する記事を/今
というように使われます。ここでは「reading」が、動詞readの現在分詞形で、文のニュアンスとしては「彼はまさに今、記事を読んでいるところだ」となります。
現在分詞 doingはこのように、「S(主語)が主体となって、今〜している」というコアイメージを持ちます。
ここでポイントなのは、「誰が、いつしているのか?」ということ。現在分詞 doingを使うのは、「S(主語)が今している」場合です。
例えばさっきの「the brave browser」の例文↓
The brave browser tying up with bitFlyer/is gona be/more useful for Japanese.
は、
そのブレイブブラウザ
<=それはビットフライヤーとタイアップしている>/はなる予定だ/日本人にもっと使いやすく
というように、「説明されている名詞「The Brave vrowser」がまさに今、タイアップしている」ということを説明しています。
doing(現在分詞)のコア
「 S(主語)が今、している」(現在・主体)
The DeFi is providing us with new financial services.
DiFiは/提供している/私たちに/新しい金融サービスを
provide A with B:AにBを提供する
done(過去分詞)のコア=「何かされた」
「done:過去分詞」は、「〜された」という”完了した受け身“のコアイメージを持ちます。
受け身のイメージ
過去分詞 doneが使われる代表的な例が、「受け身形(〜される):be動詞+done by」です。
例えば、
An article about DeFi / was read / by him.
DeFiに関する記事は/読まれた/彼に
というように、動詞read(リード)の過去分詞形「read(レッド)」が使われて、
S(DeFiに関する記事)が、”彼に読まれた“
と、受け身の意味を表しています。
過去分詞はこのように、「S(主語)が受け身となって、〜されている」というコアイメージを持ちます。
完了のコアイメージ
もうひとつ過去分詞が行われるのは「have+done:完了形」です。
例えば、
He/ has read /an article about DeFi /twice.
彼は/読んだ/DeFiに関する記事を/2回。
というように、ここも動詞read(リード)の過去分詞形「read(レッド)」が使われて、
“彼は既に記事を読んだ“
と、動作(ここではread:読むこと)が「完了した」ということを表現します。
done(過去分詞)のコア
「 S(主語)がされた」(完了した受け身)
例:This cake/was eaten by/my mother.
このケーキは/食べられた/母に
=My mother ate this cake.
母が食べた/このケーキを
例:YOROI wallet/was made by/CARDANO foundation.
ヨロイウオレットは/作られた/カルダノ財団に
=CARDANO foundation made YOROI wallet.
カルダノ財団が作った/ヨロイウォレットを
2つの分詞を対比してみると、「誰が、いつしているのか?」という点において明確な違いがあります。つまり、
doing(現在分詞):「Sが今している」
done(過去分詞):「Sはされた」
ということ。
例えばさっきの「the brave browser」の例文↓
The brave browser tying up with bitFlyer/is gona be/more useful for Japanese.
で、「tying」(現在分詞)を「tied」(過去分詞)に変えると、表示される日本語訳の意味はほとんど同じなんですが、ニュアンスが結構変わってきます。
doing(現在分詞)を使った場合
The brave browser<tying up with bitFlyer>/is gona be/more useful for Japanese.
ブレイブブラウザ
<=ビットフライヤーとタイアップしている>/はなる予定だ/日本人にもっと使いやすく
💪ブレイブは積極的に、主体的にタイアップしている
done(過去分詞)を使った場合
The brave browser<tied up with bitFlyer>/is gona be/more useful for Japanese.
ブレイブブラウザ
<=ビットフライヤーとタイアップさせられた>/はなる予定だ/日本人にもっと使いやすく
🙏ブレイブは消極的に、受け身的にタイアップさせられた
このように、過去分詞を使った場合、説明されている名詞「The Brave browser」が、主体的にではなく、どちらかというと受け身的にタイアップさせられた」という、完了した受け身のニュアンスが出ます。
“ブレイブとしてはあんまりタイアップしたくないんだけど、日本のマーケットに進出するためにビットフライヤーに迫られて仕方なく“「タイアップさせられた」
という感じでしょうか(あくまで文法説明のためのフィクションです)。
分詞で名詞を前から説明する
分詞は、形容詞のように名詞を前からも説明できます。
例えば「boiling water」は「沸騰している水」という意味で、「boiled water」は「沸騰した水」という意味。「boiling water」は”今まさに沸騰している“ので触ると「熱っ!!!」って感じですが、「boiled water」の方は「沸騰された水」なので、今現在熱いかどうかはわかりません。冷めてるかも。
A burning candle /caused /the fire.
1本の火が灯るろうそくが/原因となった/その火事の
A barking dog /seldom bites.
1匹の吠える犬は/滅多に噛まない
seldom:滅多に〜ない
We /should be careful /in this fluctuating market.
我々は/気をつけるべき/荒れている相場では
fluctuate:価格が変動・上下する
❶〜されている/された名詞(受け身)
A stolen bike /was found /in the park.
1台の盗まれた自転車が/見つかった/公園で
The Samurai /is /a respected person.
その侍/は/尊敬されている人です。
❷〜した名詞(完了)
A fallen crow /flied /again.
落ちたカラスが/飛んだ/もう一度
He /is /a retired football player.
彼/は/1人の引退したサッカー選手だ
まとめ
ここまでで、「doing:現在分詞」と「done:過去分詞」の使い方・ニュアンスの違いは大体把握できたと思います。説明したい名詞が、受け身として「〜される」側の場合は過去分詞で、それ以外は現在分詞だと覚えておけば良いと思います。
名詞が、主体的に「〜している」➡︎doing(現在分詞)
説明したいHe is the teacher <teaching us crypto currencies>.
彼/が/その先生<=私たちに仮想通貨を教えている> です。
=彼は<私たちに仮想通貨を教えている>先生です。
➡︎「the teacher」が”教えている(teaching)”(主体)
受け身で「〜された」➡︎過去分詞
説明したい名詞が、She gave me a book written by Mr. Elon Musk.
彼女はくれた/私に/1冊の本<=イーロンマスク氏に書かれた>を。
=彼女は私に、<イーロンマスク氏に書かれた>本をくれた。
➡︎「a book」が”書いている(writing)”のではなく、”書かれている(written)”(受け身)
※この、「書かれた」が「書いた」と訳される時もあります。
=彼女は私に、イーロンマスク氏が書いた本をくれた。
こういう日本語を英語にする場合も、名詞「a book」が「書いている(=している)」のか「書かれている(=されている)」のかを判断し、この場合は「書かれている(受け身)」から過去分詞を使う。
では、この違いを意識して次の2つの例文を訳していきましょう。
例文を訳してみる
<解説>
I/found/the DeFi <providing us with new financial services>.
私は/見つけた/そのDeFiを<=私たちに新しい金融サービスを提供している>
=私は、<私たちに新しい金融サービスを提供している>DeFiを見つけた。
provide A with B:AにBを提供する
💡「the DeFi」という名詞を、<providing〜>が後ろから説明
関係代名詞を使う場合
I/found/the DeFi <which/that is providing us with new financial services>.
<解説>
I have the YOROI wallet <made for CARDANO users>.
私は/持っている/そのヨロイウォレット<=カルダノユーザーのために作られた> を
=私は<カルダノユーザのために作られた>ヨロイウォレットを持っている。
💡「the YOROI wallet」を、<made〜>が後ろから説明
関係代名詞を使う場合
I (S)/have (V)/the YOROI wallet <which/that was made for CARDANO users> (O).
私は/持っている/そのヨロイウオレット<=それはカルダノユーザーのために作られた> を
音読してみる
では今回登場した例文を、日本語を見て英語で音読できるようにします。会話の中で、関係代名詞を使う必要がない場合だと想定して英語を音読してください!
She gave me a book <written by Mr. Elon Musk>.
I/found/the DeFi <providing us with new financial services>.
He is the teacher <teaching us crypto currencies>.
I have a YOROI wallet <made for CARDANO users>.
お疲れ様でした。次のレッスンも、関係代名詞を省略した[名詞⬅︎<(that is)説明>]の、別の形を学習します。英語学習はまさに、ブロックを積み重ねるイメージで日々積み重ねていくしかないので、焦らずに学習を進めてください。