📙このレッスンで学べること
- 名詞⬅︎<which・who・that〜>
・which:モノを説明
・who:人を説明
・that:特定されたモノ・人を説明 - 「which/who」と「that」の使い分け・ニュアンスの違い
こんにちは!ひるべる(@SpiceCurryPri)です。
前回のレッスンでは、「名詞⬅︎<説明>」で使われる全ての文法項目が、「全て同じ形で名詞を後ろから説明している」ということを理解して頂きました。
今回は、<説明>部分に、who・which・that(関係代名詞)が入る場合の基本的なルールと、それぞれの細かいニュアンス・使い方について解説します。
名詞⬅︎<which・who・that〜>
[モノ⬅︎<which~>]
「which」は、モノを説明するときに使います。次の文をSVOC+副詞句で整理してみましょう。
Today, I learned about Brave browser which is giving creators new chances.
これを分解すると、
時 | S | V | O |
Today, | I | learned about | Brave browser <which/is giving/creators/new chances>. |
今日 | 私は | について学んだ | ブレイブブラウザ <それは/与えている/クリエイターたちに/新しいチャンスたちを> |
となり、「Brave browser⬅︎<which〜>」という形で、名詞(Brave browser)が後ろから説明されているのがわかります。
このように、[モノ⬅︎<whichで説明>]で1ブロックだと理解してしまえば、あとはこのwhichのところに、別の文法用語が入ってくるだけです。
[人⬅︎<who~>]
「who」は、人を説明するときに使います。次の文をSVOC+副詞句で整理してみましょう。
I found a SamuraiI who
provides worthwhile information for his followers.
これを分解すると、
S | V | O |
I | found | a Samurai <who/ provides/worthwhile information/ for his followers>. |
私は | 見つけた | 1人の侍 <その人は/ 提供している/価値ある情報を/ 彼のフォロワーたちに> |
となり、[a Samurai⬅︎<who〜>]という形で、名詞(a Samurai)を後ろから説明しているのがわかります。
[モノ・人⬅︎<that~>]
「that」は、モノ・人を説明するときに使うことができます。
例えばさっきのwhichの例文を、
[モノ⬅︎<that~>]
Today, I learned about the Brave browser that is giving creators new chances.
今日、私は学んだ/
そのブレイブブラウザを<それは
クリエイターに新しいチャンスを与えている>
と、thatを使って”ほとんど“同じように言うことができます。
同じくwhoの例文も
[人⬅︎<that~>]
I found the SamuraiI that provides worthwhile information for his followers.
私は見つけた/その侍を<その人は人々に価値ある情報を提供している>
とすることも可能です。
見た目上、形と日本語訳は同じですが、実は「which/who」を使う場合と、「that」を使う場合では、結構ニュアンスが変わってくるのです。
🚨「which/who」と「that」のニュアンスの違い
which/who・thatの本来の意味
まずはwhich・who・thatの、本来の意味を思い出してみます。
which は「どれ?」、who は「だれ?」、that は「あれ」というのが、それぞれの単語のコア・中心的な意味でした。
which:どれ?
(疑問詞)
who:だれ?
(疑問詞)
that:あれ🖕
(代名詞)
このように、whichやwhoには、「どれ?」とか「誰?」という、
“疑問を相手に投げかける“コアイメージ
があります。
対してthatには、「あれ☝️」という、
“既に目に見えているモノを指で指して言う“コアイメージ
があります。
これが、そのまま関係代名詞 which/who・that のイメージです。
「which」vs「that」
which:どれ?
このイメージをもとに、まず関係代名詞「which」のニュアンスを、先ほど登場した例文↓を使って説明します。
Today, I learned about Brave browser which is giving creators new chances.
例えば、「Brave browser(ブレイブブラウザ)」の存在を全く知らない人が何の文脈もなく

Today, I learned about Brave browser…
今日、僕は学んだんだ/ブレイブブラウザについて….
と言われたら、「ブレイブブラウザ??」と”?マーク”が浮かぶのではないでしょうか?
だから話し手のBATくんは、

Today, I learned about Brave browser which…
今日、僕は学んだんだ/ブレイブブラウザについて。
そのブレイブブラウザっていうのはどれかと言うとね…
と、「which」を使って“この後具体的に、そのブラウザについて説明する“ということを聞き手にわかるようにするのです。だから、音読するときは「which」を強めに言います。
だから、ここでのニュアンスは
①「which」強く言う

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.
今日、僕はブレイブブラウザについて学んだ。
それはどれかというと、クリエイターに新たなチャンスを与えるブラウザなんだ。
という感じになります。
that:あれ👆
これに対し「that」は、「あれ」や「それ」という「既に目の前にあるモノ」を👆指すコアイメージを持ちます。先ほどの会話を、「that」を使った文で続けてみます。
①「which」強く言う

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.
②「that」軽く言う

I was moved by the Brave browser that…
僕はそのブレイブブラウザに感動させられたんだ。それは..
この「that」を使う瞬間、話し手のBATくんの頭の中では、

相手は「そのBrave browser」について知っている
ということを前提に話してます。ですので、会話の流れとしては
①「which」強く言う

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.
②「that」軽く流して言う

I was moved by the Brave browser
that is building a revolutionary web world.
S | V | S |
I | was moved by | the brave browser <=that/is building/a revolutionary web world>. |
私は | 感動させられた | そのブレイブブラウザ <=それは/作っている/1つの革命的なwebの世界を> に |
僕はそのブレイブブラウザに感動させられたんだ。
それは革命的なwebの世界を作っている。
※revolutionary:革命的な
となります。
which
:相手がどれ?かわからないモノを説明
⇨強調して言う
that
:相手があれ🖕だと特定できるモノを説明
⇨軽く流して言う
「that」は省略できる
軽く流す程度のthatは、実はもはや「言わない」でも大丈夫です👌
さっきの会話の続きで、BATくんがさらに「the Brave browser」について喋るとき、もう聞き手はそれについて十分知っている状態だから、「that」すら使わないでOKです。
①「which」強く言う

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.
②「that」軽く流して言う

I was moved by the Brave browser
that is building a revolutionary web world.
③「that」すら言わない

The brave browser
tying up with bitFlyer
is gona be more useful for Japanese.
S | V | C |
The brave browser <(that is) tying up with bitFlyer> | is gona be | more useful/for Japanese. |
そのブレイブブラウザ <=ビットフライヤーと提携している> は | なる予定 | もっと使いやすく/日本人にとって |
そのブレイブブラウザ
<=ビットフライヤーと提携している>は、
日本人にもっと使いやすくなる予定だよ。
※「is gona〜」:is going to〜の略
〜する予定
「who」vs「that」
「who」と「that」の使い分けも、「which」と「that」の使い分けと基本的に同じです。
who
:相手がだれ?かわからない人の説明
that
:相手があの人だと特定できる人の説明
who:だれ?
これも、例文で確認してみます。
さきほどのBATくんの会話の続きで、BATくんが

I want to contact with some creators who is seeking new opportunities.
と言います。会話の中で「some creators」は初登場なので、その説明のために「who」を使います。やはりこの「who」も、相手に
“そのクリエイターさんは誰かっていうとね、“
と伝えるために強めに言います。

I want to contact with some creators
who is seeking new opportunities.
S | V | O |
I | want to contact with | some creators <who/is seeking/new opportunities>. |
私は | 〜と繋がりたい | 何人かのクリエイター達と <それは誰かというと/探している/ 新しいチャンスを> |
僕、繋がりたい/
何人かのクリエイターさん達と
<それは誰かというと、新しいチャンスを探しているクリエイターさん達だ>。
※contact with〜:〜とつながる/連絡を取る
that:あの人👆
このあとに、既に登場した「creators」は、「the」をつけて「that」で説明します。

I’d like to share the brave browser with the creators
that has flexible thinking.
S | V | O1 | O2 |
I | ‘d like to share | the brave browser | the creators <that has/flexible thinking>. |
私は | シェアしたい | ブレイブブラウザを | そのクリエイター達 <=持ってる/柔軟な考え方を> に |
僕はブレイブブラウザをシェアしたい/
そのクリエイターさんたちに
<=柔軟な考え方を持ってる>
would like to do | 〜したい =want to do |
share A with B | AをBにシェアする 共有する |
flexible thinking | 柔軟な考え方 |
ただ、もともと「あれ」という意味を持つ「that」で人を説明するのは、ちょっと失礼な感じがします。なので、特に文章やライティングの場面では、thatよりwhoを使う方が多いです。(でも会話では結構[人⬅︎thatで説明]を使うので、そんなに気にしなくても良いのかも?この辺は管理人も研究していきます。)
「that」を使う場合
「which/who」ではなく「that」が使われる方が自然な場合をご紹介します。
❶「特定のモノ」を説明する場合
先ほどのBATくんの例のように、どれのことを言っているのかはっきりわかっていて、「特定のモノ」を説明する場合「that」を使います。
⑴[the+名詞⬅︎<that〜>]
名詞を特定する働きのある「the(その)」という冠詞が名詞についている。

I found a very revolutionary browser
which is called “brave browser”.
Today, I learned about the brave browser
that is giving creators new chances.

僕、とても革命的なブラウザを見つけたんだ!
<そのブラウザは「ブレイブブラウザ」って呼ばれてるんだ。>
今日、僕はそのブレイブブラウザについて学んだんだよ。
<それはクリエイターに新たなチャンスを与えてるんだ。>
⑵[the very+名詞⬅︎<that〜>]
「the very:まさにその〜」や「the only:唯一の〜」というような、名詞を強く限定する言葉が名詞の前にある。
BTC is the very crypto that is changing the world economy.
S | V | O |
BTC | is | the very crypto <that is changing the world economy>. |
ビットコイン | は | まさにその暗号通貨だ <それは世界経済を変えている> |
非常に強く名詞を限定する
the very 名:まさにその〜
the only 名:唯一の〜
the first 名:1番最初の〜
the best 名:最高の〜
❷「全部」or「全く無い」モノを説明する場合
「all, every, any:全ての」や、「no:全く無い」が名詞の前についている場合も、thatを使います。「全部」もしくは「全く無い」と特定されているということなのでしょうね。
Any crypto that is introduced in this article can make you rich.
=All crypto that〜
=Every crypto that〜
introduce:紹介する
article:記事
S | V | O1 | C |
Any crypto <that is introduced in this article> | can make | you | rich |
全ての暗号通貨 <この記事で紹介される> は | 〜する可能性がある | あなたを | お金持ちに |
all 名 every 名 any 名 | 全ての/あらゆる〜 |
「全部」と特定されているので、「that」で説明する。
Is there anything that I can do for her?
SV | C |
Is there | anything <that I can do for her>? |
ありますか? | あらゆること <私が彼女にできる> |
anything
everything
→「全てのこと/あらゆること」と特定されているので「that」で説明する。
Any investment has no guarantee that promise a great reward to you.
S | V | C |
Any investment | has | no guarantee <that/promise/a great reward/to you>. |
全ての投資は | もつ | 一切無い保証 <それは約束する/大きな報酬を/あなたに> を |
no 名詞
→「全く無いこと」と特定されているので「that」で説明する。
❸「人+モノ」を説明する場合
例えば、「彼と彼の会社」というように、「人+人以外のモノ」を説明する場合は「that」を使います。
Do you know Elon Musk and his company that has a great influence on the crypto market?
疑問 | S | V | O |
Do | you | know | Elon Musk and his company <that/has/a great influence/on the crypto market>. |
あなたは | 知ってる? | イーロンマスクと彼の会社 <それは/持つ/大きな影響力を/仮想通貨マーケットに> を |
📙まとめ
💡[モノ⇦<which~>]
:どれかわからないモノを説明
I found a very revolutionary browser which is called “brave browser”.
とても革命的なブラウザを見つけた!
<どれかって言うと、「ブレイブブラウザ」って呼ばてる>
💡[人⇦<who~>]
:誰かわからない人を説明
I found a SAMURAI who provides worthwhile information for his followers.
ある侍を見つけた。
<誰かって言うと、フォロワーに有益な情報を提供している>
💡[the モノor人⇦<that~>]
:特定できるモノ・人を説明
This is the crypto currency that I recommended in my Twitter yesterday.
=これがその暗号通貨だ<=それは昨日私がツイッターでオススメした>
※「昨日オススメした」という前提があるので、聞き手は「あれのことか」と特定できる
🚨人を説明する場合の「that」はちょっと注意
He is the teacher (that/who) taught us crypto currencies.
=彼はその先生だ<私たちに仮想通貨を教えた>
ここではwhoもthatも省略するのが1番自然。
学校で株とか仮想通貨とか、お金に関する知識を教えてくれた先生がいたら感謝しかなくて、強調したい、という場合は「who」を使う。
会話や、フレンドリーなニュアンスを出したいときは「that」。
PTAとかでは絶対叩かれそうで、そういうところではちょっと失礼なニュアンスも込めて「that」が使われる場合もあると思う。
ニュアンスを意識して、which・who・thatを使ってみる
では、今回の解説で出た例文を英語で言えるようにしましょう。which・who・thatのそれぞれのニュアンスも意識しながら、役者になったつもりで音読してください。

BATくんコーナー
Today, I learned about [Brave browser <which is giving creators new chances>].
🗒ここで初めて登場した「ブレイブブラウザ」なので、「どれ?」という意味を持つ「which」で強調して後ろから説明。
I was moved by [the Brave browser <that is building a new web world>].
🗒この前の会話で既に登場したそのブラウザと特定できるため、「that」で後ろから説明。
[The brave browser <(that is) tying up with bitFlyer >]is gona be more useful for Japanese.
🗒2回も登場したブラウザなので、thatは省略可
I want to contact with[some creators<who is seeking new opportunities>].
🗒「some creators」は初登場なので、「誰?」と言うニュアンスの「who」で強調して説明。
I’d like to share the brave browser with [the creators<(that) has flexible thinking>].
🗒既に登場した「the creators」と特定できるため、「that」も省略。thatは省略した方が失礼じゃないかも。
💡「that」を使う
BTC is [the very crypto <that is changing the world economy>].
🗒「the very:まさにその」で名詞のcryptoが特定されているため、「あれ」と言う意味を持つ「that」で後ろから説明。
Do you know[Elon Musk and his company<that has a great influence on the crypto market>]?🗒「人+人以外のモノ」なので、「that」で後ろから説明。
Is there[anything <that I can do for her>]?
🗒「anything:全てのこと」という特定された名詞→「that」で後ろから説明。
Any investment has [no guarantee<that promise a great reward to you>].
🗒「no:全く無い」と特定された名詞(guarantee)→「that」で後ろから説明。
💡「who」を使う
I found[a Samurai <who provides worthwhile information for his followers>].
🗒人(a Samurai)について後ろから説明する→「who」
He is [the teacher <(who/that) taught us crypto currencies>].
🗒ちょっと失礼なニュアンスの場合は「that」、そうでない場合は「who」。