📙このレッスンで学べること
- 文脈上、省略できるのは「that」だけ
- 文法上の注意
➡︎<>の中のSVOCの順で、省略の方法を判断する
・<>の中で「that」がSになる場合:分詞を使う
・<>の中で「that」がOになる場合:普通に省略可
こんにちは!ひるべる(@SpiceCurryPri)です。
今回は、関係代名詞の省略について説明します。
文脈上、関係代名詞を省略できる
前回のBATくんコーナーを使って、復習がてらもう一度説明します。
この会話の中で、BATくんは名詞「Brave browser」について説明します。最初相手は「Brave browser」について全く知らない状況なので、「which」で「それはどれかっていうとね」と相手に「今からBrave browserというものについて説明するよ」と強めのサインを出します。

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.
今日、僕はブレイブブラウザについて学んだ。
それはどれかというと、クリエイターに新たなチャンスを与えるブラウザなんだ。
でも、会話の中で何回もこの「which(それはどれかって言うとね)」と、そのたびに強調して言われるとちょっとうっとうしいですよね。
だから次に「Brave browser」について説明するときは、「which(どれ)」ではなく「that(それ・あれ)」という関係代名詞で「Brave browser」を説明します。

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.

I was moved by the Brave browser
that is building a revolutionary web world.
僕はそのブレイブブラウザに感動させられたんだ。
それは革命的なwebの世界を作っている。
こうして会話の中で相手の「Brave browser」への理解が深まってくると、thatすら省略しても大丈夫になってきます。

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.

I was moved by the Brave browser
that is building a revolutionary web world.

The brave browser
tying up with bitFlyer
is gona be more useful for Japanese.
そのブレイブブラウザ
<=ビットフライヤーとタイアップしてる>は、
日本人にもっと使いやすくなる予定だよ。
このように、会話が進むにつれて説明したい名詞の説明は「which(どれ)」⇨「that(それ・あれ)」⇨「thatすら省略」となります。
💡文脈に沿って、「which⇨that⇨省略」
①「which」強く言う

Today, I learned about Brave browser
which is giving creators new chances.
②「that」軽く流して言う

I was moved by the Brave browser
that is building a revolutionary web world.
③「that」すら言わない

The brave browser
tying up with bitFlyer
is gona be more useful for Japanese.
ここまでの説明で、文脈上関係代名詞を省略できる場合についてはご理解頂いたと思います。
「関係代名詞を省略できる」という説明の意味
「that」を省略する時の文法上の注意
ではここから、関係代名詞「that」を省略する場合に、文法上注意しなければならないことを説明します。ここ注目するのは、<>の中のSVOCの順番です。
<>の中で「that」がS(主語)になる場合
まず、BATくんの最後の言葉を解説します。

The brave browser
tying up with bitFlyer
is gona be more useful for Japanese.
これをthatを使って表記すると、
❶The brave browser that ties up with bitFlyer is gona be more useful for Japanese.
❷The brave browser that is tying up with bitFlyer is gona be more useful for Japanese.
と、2種類の文を作ることができます。❶が現在形、❷が現在進行形で、この場合意味はほとんど同じだと今は思っておいて頂いて大丈夫です。(現在形や現在進行形については、「英語の世界の時について」の章で後述)
分解すると、
S | V | C |
The brave browser <that ties up with bitFlyer> <(that is)tying up with bitFlyer> | is gona be | more useful/for Japanese. |
そのブレイブブラウザ <=ビットフライヤーとタイアップしてる> は | なる予定 | もっと使いやすく/日本人にとって |
となります。ここでさらに、[名詞⬅︎<>]の部分をそれぞれ分解してみると
名詞 | S | V | O |
The brave browser | <that | ties up with | bitFlyer |
ブレイブブラウザ | それは | タイアップしている | ビットフライヤー |
名詞 | S | V | O |
The brave browser | <(that | is) tying up with | bitFlyer |
ブレイブブラウザ | それは | とタイアップしている | ビットフライヤー |
となります。
意味は同じなのですが、❶のThe brave browser <that ties up with bitFlyer> の「that」は省略できません。<>の中でthatがS(主語)になっているからです。
対して❷の「that」は省略できます。とても細かい話ですが、「ties」という動詞の現在形ではなく「tying」という「分詞」を使えば「that」は省略できる、ということです。
⭕️ The brave browser <tying up with bitFlyer> is gona be more useful for Japanese.
このように<>の中でthatがS(主語)になる場合、「分詞」を使うことで「that」を省略できます。(「分詞」に関する細かい解説は、次の記事で解説します。)
<>の中でthatがS(主語)➡︎動詞を分詞形にすることでthatを省略できる。
❌ The brave browser <ties up with bitFlyer>
⭕️ The brave browser <tying up with bitFlyer>
<ビットフライヤーと提携している>ブレイブブラウザ

<>の中で「that」がO(目的語)になる場合
この場合は、普通にthatを省略してしまってOKです。
例えばBATくんが、
「僕が使ってるブレイブブラウザを、色んな人にも紹介したいんだ。」
と英語で言うと、

I want introduce the brave browser
that I use to many people.
となります。分解すると
S | V | O1 | O2 |
I | want to introduce | the brave browser <that I use> | to many people |
私は | 紹介したい | そのブレイブブラウザ <=私が使う> を | 多くの人々に |
となります。ここでさらに、[名詞⬅︎<>]の部分を分解してみると
名詞 | O | S | O |
The brave browser | <that | I | use> |
ブレイブブラウザ | それを | 私が | 使う |
となります。
<I use the brave browser> ➡︎ <that I use >となって<>の中でthatがO(目的語)となっているのがわかります。
この場合、普通にthatを省略して
⭕️ the brave browser <I use>
<私が使う>そのブレイブブラウザ
としても大丈夫なんです。

関係代名詞の省略まとめ
お疲れ様でした。
今回は、関係代名詞を省略に関して、「文脈上の判断」と「文法上の注意点」について学習しました。
そもそも関係代名詞を省略するかどうかの判断は、会話の状況で変わります。会話の中で何度も登場した「名詞」について話す時、もう関係代名詞は必要ない!と判断できる場合に、少し文法を気にしながら省略してください。
でもぶっちゃけて言うと、
❌ The brave browser <ties up with bitFlyer> is gona be more useful for Japanese.
と言っても、
「ブレイブブラウザ<=ビットフライヤーと提携している>は、日本人にとってもっと使いやすくなる」
ということが言いたいんだと、相手には全然通じると思います。何が言いたいかというと、文法より文脈や会話の流れの方が大事だと言うことです。
1つ1つの細かい文法や単語にとらわれることなく、常に全体を見る目で英語に触れると、英語が難しくなくなってくると思います。
学校でさんざん細かく、針の穴を通すような難しい文法をやらされて、難しく考えすぎてしまう癖が日本人にはついてしまっている気がします。今回の解説を書いていても、結構細かくて解説するのにも骨が折れました。(これがSでこれがOで…..パタっ➡︎ちょっと昼寝)
ただ、文法というのは「伝えるため」に使うものです。
❌ The brave browser <ties up with bitFlyer> is gona be more useful for Japanese.
より
❶The brave browser that ties up with bitFlyer is gona be more useful for Japanese.
❷The brave browser tying up with bitFlyer is gona be more useful for Japanese.
の方が、読んでる方はスッキリするのは確か。英文法の勉強とは、自分が伝えたいことを伝えるための努力、だと思います。
今はdeepleやgoogle翻訳などを使ってだいたいの日本語は英語になおせますが、まだ完璧ではありません。自分の伝えたいことが、deepleやgoogle翻訳で作った英語でちゃんと表現できているかどうかを確認するのにも、英文法の知識は不可欠です。少しずつ、積み重ねていきたいですね。
次は今回登場した「分詞」の細かいルールを説明します。